■第11話『飛び出せカオス!ユーバー奇天烈マジシャン修行』2

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ネズミどころかゴキブリ退治も出来ない人外生物、
いよいよ存在価値が怪しくなってきました。…このままではいけません。

そんな時。プレイヤーにふとした野望が芽生えました。
先日引っ越したばかりでナンなんですけど…良い物件見つけたんですよ。
それがこちら!↓


魔法関係の施設が立ち並ぶマジカルタウンは、北の一角が住居になるんです。
イイカンジだと思いませんか?
カオスっぽくて。
破壊者の秘密基地(基地!?)にはぴったりだと思うのです。

ただし、普通の通貨で購入することはできず、マジカルタウンだけで私用される「マジコイン」というお金が必要。
マジコインを得る為は、マジカルタウンで商売をしたり、決闘をしたり、
マジックショーを見せ付けたりせねばなりません。

マジック……マジシャン…ん?
マジシャン…?
←走馬灯のように蘇る去年のハロウィンの記憶。

奇天烈マジシャン…そうだ…そうだったよ。

というわけで。
ここはひとつ、(
役に立たない)人外を本物のマジシャンにして
マジコインを稼いでもらうことにしましょう!
そうと決まれば善は急げとばかりに。
ひとまずアパート内の簡易マジックセットで予行演習です。

ユ「しるくはっとは飽きた!今度はコレだ!」

今回選んだマジックは「飛ぶ炎」。
前回の日記では
ダメダメだったマジックぶりですが、
その後上達したのか、どうか…。
さて。「炎」というからにはまず、火をつけねば話になりません。

ユ「こうか!?」

火種をフライパン(仮)にひとこすり。
とたんに激しい炎が燃え上が――
――りませんね。

ユ「なんだ!?付かないではないか!」

出だしから
物凄いつまづきぶりです。
…手品云々以前に火の起こし方から勉強したほうがいいんじゃない?
ユ「おのれ…!ならばこうだ!」

ぐりぐりぐりぐり。

力技だーー!
しかし、力いっぱい押し付けてなお、何の音沙汰も無い模様。
ユ「…さては、ふりょう品か!」

不良品はオマエだ、と言いたいのを堪えつつ。
業を煮やした人外生物、とうとうヤケになっちゃいました。
ユ「くそっ!付け!この!クソッ!コロ…ッ斬ル!

どさくさに紛れて殺意の波動を発するのはやめて下さい
それにしてもユーバー、そんな適当に火種を振り回したら――
ゴォーーーーッ。

危ないよって言ったのに。(言ってない)

ユ「ククッ…どうだ!燃えたぞ!
見たか!

君は鏡を見たほうがいいよ!
いくらアホの子のユーバでも
さすがに燃えれば熱いようです。
自分の頭が混沌の渦に飲み込まれる前に
慌てて消化しました。

「飛ぶ炎」…なるほど。
うん、確かに勢いよく飛びましたね!(脳天にな)。
ユ「フンッ…危ないところだったな」

君の頭は元々
炭化気味だからから大丈夫だよ。
と。何を思ったかその直後、命令もしてないのにセラがやってきて
マジックセットを奪い取ってしまいました…!(うへえ)

セ「全く…これしきの魔道でなんの騒ぎです。
  よく見ておきなさい。これは…こうして…」

おお、ハルモニアの魔女、本領発揮か!?
セ「勢いよく、こうっ――!」
ゴォーーーーッ。

確かに凄い勢いです。
(ユーバーのニ割増)
ユ「クククッ!良いザマだな魔女め!」

人外、日頃のウラミを晴らすが如く
ここぞとばかりにブーイングを飛ばし放題。

この後人外対裏ボスの
仁義無き戦い
繰り広げられたか否かは、ご想像にお任せ致します。
さて。
セラが帰ったので、再び練習再開です。
前回失敗した「ウサギの出るシルクハット」に再び挑戦していると…
ル「さっきから何の騒ぎ?」

今度はルックが見物にやってきました。

リーダーのお出ましに、俄然張り切る人外生物。

ユ「いいか!よく見ていろ!この”なんのへんてつもないしるくはっと”に、このオレの…」
ル「御託はいいからさっさと出しなよ」



ルックが冷たく見守る中、今度こそ、帽子からウサギは――!

出ませんでした。(あーあ)
ル「…心底時間の無駄だったよ」

リーダー大ブーイング。

…しかし…困りました。
ここにいたって、プレイヤー自身
一体どうやったらマジックが上達するのかサッパリわかってません。
繰り返し使ってれば上達するわけでも無さそうだし……
こうなったら仕方ない。
蛇の道はヘビです。魔法といえばマジカルタウン。
本腰入れて、情報収集することにしましょう。

ユ「ふははは!ゆくぞっ!」

――ちなみに。
人外をたった一人で外出させるのは、シム開始以来初のこと。

…物凄く不安です。

>飼い犬は放し飼いにしてはいけません。