■第9話『ハルウララ、破壊者一家のお引越し』7

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ユ「それは何語だ!?(共通語です)
  俺にも解る言葉で話せ!」
ア「……いいから大人しく聞いていろ」

いちいち喧しい人外をなだめすかして、
アルベルトの講義は続きます。
ア「……つまり、現在のハルモニアは
  ササライをはじめとする数名の神官将の指揮の元、
  徹底した新兵教育を施しており、この完全なる秩序の――」
ユ「つまらん!お前の話はつまらん!!
ア「……つまり、ですね」

湯葉の執拗なヤジにも負けズ、
一生懸命講義を続けるアルベルトでしたが……
ル「軍師のくせに、話術は下手だね」

ルックにまでもヤジを飛ばされて――
ア「やかましい!

とうとうキレちゃいました。
ア「いいからっ!(ダン!←地団駄。黙って(ダン!
  聞けというのがっ!
ダン!)」

ア「
わからないのかっ!!!!!!



ユ「…………」
ル「………………」







ユ「………貴様、バカか?」





バカにバカって言われちゃったよ!
(この格好では無理もありませんが)

アルベルトが人生最大の屈辱を味わっている頃、
農園では、セラがほぼ全ての栽培作業を終えていました。

満足そうに腰をさするセラ。
もう立派なオバちゃんですね!

いつの間にか、猫セラも遊びに来てました。
分身だけに、お手伝いのつもりでしょうか?

キミの出番は、もう少し先なんだけどね。
栽培を終えて、今度は水撒きです。
これだけの量があると、なかなか大変…!

セ「美味しく育ちますように……」
猫セラは、雑草とにらめっこ中でした(かわゆい)。

野うさぎや野リスは退治できるけど
雑草取りは専門外なんだよね……。
するとそこへ、ルックがやってきました。

ル「手伝うよ、セラ」
セ「ルック様…!お勉強はよろしいのですか?」
ル「あぁ…
しばらくは無理だろうね、アレじゃ」

アルベルト、フンバ!
というわけで、ルックも水遣りのお手伝い。
わざわざ手伝いに来てくれるなんて、
毎度セラには甘いですねぇ。

ル「うるさいな。切り裂くよ」
ルック大好きッコの猫セラが、後ろをついて回ります。(かわゆい)

ル「まだ芽が出てないから…悪戯しないようにね」
水遣りが終わると、セラはブドウの苗の世話をして……
ルックは雑草取り。
いやあ、実によく働きますね〜。ねえ?
聞いてます?そこの人。
農作業を一通り終え、セラは労働後の一杯を楽しんでました。

ここではネクターが飲めるわけですが
ブドウやべリーが収穫されれば、このネクターも
手作りできちゃうんですよね〜。
ルックは再び台所に戻って、クッキング。
今度は、美味しそうな手作りパンです!

いっぱい働いて空腹のセラ、きっと喜びますね。

しかし、当然ながら……
働いてないのに真っ先に食べにくる人外。
セ「労働もせず食べてばかり……とんだゴクツブシですね」
ユ「何だと貴様…言わせておけば!
  ところでゴクツブシとは何だ!」

相も変わらず不仲の二人。
ア「バカにバカと…バカか…?バカな…悪夢だ……」
猫「にゃ〜ん?」

アルベルトは、先の一件で
すっかり放心状態ですね。
猫セラ
(画面中央右)に励まされてどうする。
そんなこんなで、破壊者一家の新生活がスタート致しました。
新しい家での彼らの生活、引き続き生暖かく見守って下さいませ〜。

<おまけ>

湯葉が遊戯室に置いておいたマジシャンセットに
興味を持ったようなので、観察してみます。
ユ「いいかっ!この、なんのへんてつもない帽子に……」
ユ「この俺のカオスを注入すると――」
  
(変なもの混ぜないで下さい)
ユ「なんと、どこからともなく一匹のウサギが……!
…………。
ユ「ウサギはどこだっ!!!

失敗したんですヨ。

とはいえ、数ヶ月前まで奇天烈マジシャンだったことですし
(@ハロウィン)本格的な手品師デビューも近いかも?

さあ、帰ろう。