■第11話『飛び出せカオス!ユーバー奇天烈マジシャン修行』3

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やってきましたマジカルタウン。
色々な情報をくれる「謎の人物」に話を聞いてみました…が。

謎「マジコインを集めるには―
  観客の前でマジックを見せるんだ!

そんなの知ってるっつーのー!
私が知りたいのは、それ以前の段階だっつーの。
ユ「そうか!まじっくをすれば、儲かるのだな!?」
謎「儲かりますよ〜!もう、
こんなにっ!

……どうしてシムのNPCキャラは、
どいつもこいつも変態なんだろう…。

結局謎のオッサンはなんの役にも立ちませんでしたが。
ステージのマジックショー…ちょっと見てみたいですね。
というわけで。
ちょっとステージを覗いて見る事にしました〜。
テレビなどでおなじみのマジック器具が並ぶステージ上。

折り良く、次の出し物が始まるようです。
舞台上では、ボルス似のイケメンマジシャンが
マジックの定番、人体切りに挑戦する様子!

観客の集まりもまずまずです。
さて、どんなパフォーマンスなんでしょうか…
まずは。タネも仕掛けも無い巨大な箱に、
アシスタントのお姐さんが入ります。
そのまま扉をしっかり閉めて、
取り出したるは切っ先が鋭利に磨かれた金属板!

ボルス(似)、ソレを観客に見せ付けると……
そのまま箱にザックリと!

あああ。痛いよ痛いよ…!
そんな調子で板を差し込むこと二回。
ここで、扉が一度開かれます。

普通だったら体が三つに分かれているとしか思えない
悲惨な状態…!

お姉さんの安否が気遣われます。

再び扉を閉め、念を送ることしばし…
なんと!箱の中から、お姉さんが無傷で生還!

ベッタベタなマジックですが、
ここまで完璧にこなせるなんて素晴らしい…!
これには観客も大喜び!
近くを通行していた人たちも足を止め、
素晴らしいパフォーマンスに賞賛の嵐です。
鳴り止まぬ拍手の中、余裕の表情でお姉さんの手を取り、
頭を垂れるボルス(似)。
ううーん!スマート!


…そんな舞台の一部始終を……
舞台袖で見ている黒いの一匹。

ユ「フン、しょせん人間技。子ども騙しだな!」

いや…結構凄かったけど…
って…ちょっとちょっとアンタまさか――
ア「さあ、続いての挑戦者の方、どうぞ!」

アシスタントのお姉さんに促され、舞台に現れたのは――
奇天烈マジシャンの人ーーー!

ユ「ほんものの「まじっく」を見せてやる!」

いや…アンタは…マジック以前に
見せちゃいけないものを見せつけちゃいそうだよ…!

ユ「女!来い!」

ユーバーに促されて、軽快なステップで歩み寄るお姉さん。
さすがプロ!
傍若無人な挑戦者の登場にも、営業スマイルを崩しません。
ユ「入れ!

プロ根性きらめくお姉さん、
失敬にも程がある命令に笑顔で応じ、
観客に手を振って箱の中へ。

……これが
今生の別れにならないといいんですけども。
ユ「いいか!この、”なんのへんてつもない”ハコを…」
ユ「この!”なんのへんてつもない”板で…」

変哲だらけだよ!
さっきと同じはずの金属板が
何故か禍々しい 凶 器 に見えます。

ちょっと誰か!今のうちに
110番と119番!
ユ「斬る!!

斬るじゃダメだろ!
ぎゃあああああーーーー!おねえさーん!

プレイヤーが息を呑んだその瞬間!

お姉さん飛び出た!



物凄い勢いです!
火事場の馬鹿力爆発です!
一瞬前まで軽快なステップと素敵な笑顔を振りまいていた人とは思えません。。

いや、とりあえずは良かった良かった…。

ユ「女!何故出た!」
ア「
……

お姉さん、内心、
(何寝ぼけたこと言ってんだこの
イカレおさげが!
…くらいは思っていそうですが
ここに至ってもさすがプロ。
恨みがましく睨みつける程度で済ましてくれました。
勿論、観客席はブーイングの嵐です。

(一瞬前まであんなに盛り上がってたのに…)

>しかも観客オッサンばっかになってるし。