しかしながら。あそこまで酷いと むしろ他のマジックも見たくなるのが人情というもの… お姉さんには申し訳ないが、もう少し付き合って頂く事にしました。 今度は瞬間移動もの。 巨大なツボに入ったお姉さんを剣でめった刺し! しかし、ツボを開けると中のお姉さんはどこかに消えているという、 これもまた、よくあるマジック―― |
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って、待て待て待て。 後ろ後ろ!お姉さんの後ろ! なんか物凄い事になってますけどー!? |
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ユ「くくく……くくくっく…くっくくくくく……!」 水を得た魚だー! こんな嬉しそうな人外を見るのはシム史上初だよ! 馬に人参、人外に凶器。 …とんでもないマジックを選んでしまいました…。 |
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「斬る!」 だから斬っちゃだめだよ! それにしてもこの恥かしいポーズ。 なんだか…どこかで…そう… |
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八鬼の紋章だ。 さっきから私の目に、剣を持って浮かれポンチな三つに分かれた人外の残像が見えるので どうにかしてもらえませんかね。 (せっかくなので合成してみました) |
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プレイヤーが幻覚と戦っている間にもマジックは佳境へ。 お姉さんが入ったツボに近づくユーバー(臨戦態勢)。 ユ「ククク…では、行くぞ!!!!」 そのまま一気に―― |
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の前に、凄い勢いで飛び出た! むしろこの飛びっぷりがイリュージョンです。 |
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ユ「女!一度ならず二度までも…どういうつもりだ!」 ア「……」 どういうつもりか問い詰めたいのは むしろお姉さんのほうだと思うよ。 ユ「さっさと戻れ!さもなくば斬――」 |
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ばきっ。 |
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ユ「っ…!!?」 お姉さん、怒りの鉄拳制裁。(無理も無い) 何がなんだかわからず怒り心頭のユーバーでしたが どんだけ喚こうと後の祭り。 大暴れしたイカサママジシャン、舞台を追い出されてしまいました。 |
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ユ「おのれ人間…目にモノ見せてくれる!」 コケにされてお怒りの人外生物。 あれだけの惨劇を繰り広げておいて、まだ懲りてない様子。 肩をいからせ移動した先は―― |
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もうひとつのマジックステージ! 先ほどの舞台はいわゆる王道マジックでしたが こちらは雰囲気から違います。 モンスターを召喚し、使役する… そんな、霊媒チックなマジックショーを楽しめるのですよ。 …ちなみにこちらにはアシスタント嬢は居ないので とりあえず警察沙汰だけは避けられそうです。 |
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ユ「行くぞ!」 鼻息荒く舞台に上がる人外生物。 手術服を模したコスプ…いや、ステージ衣装がよくお似合いで。 しかしながら。そんな人外の気合いもむなしく―― |
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観客席はガラガラです。 先ほどの暴れっぷりが知れ渡ってしまったのか否か。 それにしてもキカ様……(スキン作りたて) 動作テストで入れてるだけなのに、付き合い良いですね…。 |
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約一名とはいえ観客も居ることですし。 ここはひとつ、ビシっと決めて頂きましょう。 人外がつかつかと歩み寄ったのは、 ステージ奥のエジプト風黄金棺。(見切れてますが…) ここに魔力を注入すると、 ミイラを召喚できるのですよ〜。 |
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ユ「他愛ない…!」 ユーバー、余裕の笑みで両手を一閃! |
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ユ「出でよ!ミイラ!」 | |
……。 | |
ユ「……出でよっ!!」 | |
ユ「みいらっ!!」 | |
…………。 | |
ユ「い・出で……」(ゼエゼエ) どんなに魔力を注入しても、ウンともスンとも言わない棺。 すっかり人外、疲労困憊です。 幻水3本編では、すまし顔でモンスターやら何やら 召喚してたのにねえ…。 |
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ユ「おのれ! 出ろ!今すぐ出ろ!」(ガタガタガタガタ) 業を煮やした人外生物。 とうとう素手でこじ開けにかかりました。(うわー) まさに、ルールー無用の残虐ファイト。 でもこれ、マジックじゃないよね。 |
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ぱかっ! | |
ユ「………!?」 | |
ユ「フンッ……空では出てくるハズも無い!」 あさってな結論に達した人外。 得意げに肩をすくめ、お客に同意を求めます、が―― |
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キカ様もう帰ってました。 |