さて、共に湯船に浸かったアルベルト。 「ハダカの付き合い」の気安さを利用して、 ルックに取り入ろうという目論見のようです。 ア「ルック様。今日は何の日かご存知で?」 ル「建国記念の日」(2/11) ア「!?そっ…それはっ…本当ですが、(本当です) ここではオフレコで…!」 ル「煩いな。ハロウィンだろ?」 |
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ア「フウ…。そうです。ハロウィンです。 ハロウィンといえば、やはりつきものなのは 甘いお菓子で…」 |
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ル「…知ってるけど キミ達にあげるための菓子なんて ひとかけらも無いからそのつもりでね」 ア「はっ…ははは…これは手厳しい」 アルベルトが必死に交渉を続ける中…。 |
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「甘い菓子」という単語に反応したのか、 人外がおもむろに立ち上がりました! |
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ル「だいたい君達、さっき勝手にうちの昼食、食べたよね」 ア「はっ…?」 ル「食べたよね?」 |
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ア「さ、さて…何のことやら……」 ル「フン、随分としらじらしいけど…」 |
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ル「大皿からは料理が減ってたし、 今さらごまかしは効かな――」 |
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ル「何やってるのさ」>ユーバー ユ「ふははは!飯の話なら俺も混ぜろ!」 油断している間に、人外が乱入してました。 久々のピンク海パンが目に眩しいです。 |
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ル「……なんなんだい、その格好」 ユ「フッ…羨ましいか!」 ル「そんなわけないけど。 まあ、1度見たら忘れたくても忘れられない色ではあるね」 ユ「くくく…そうだろう!」 ユーバー、褒められてないから! |
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ル「だいたいあの…コスプレ? あれは何?余りの奇天烈さに愕然としたよ」 ユ「貴様こそ、サングラスはどうした!」 ル「だから、さっきから何の話をしてるわけ?」 どうにも時空のねじれが改善できていない模様ですが そんな中、玄関先にエンジン音が…! |
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慌ててカメラを転ずると、そこには、 小学校から帰ってきたちびセラの姿が…! |
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にわかに騒がしくなる風呂場。 ア「あの女が…!」 アルベルトも、臨戦態勢に入ります。 いいかげん水着を変えてあげるべきだなあ…と後悔しつつ。 |
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ア「おいユーバ、のんびりしている場合ではないぞ。 セラが来る」 ユ「なんだ!?奴等はもう菓子を奪い終わったのか!?」 ア「いやだからそっちのセラじゃな…… ああもう、なんでもいい、早くしろ!」 大急ぎで風呂から上がる破壊者一行。 |
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ル「セラが帰ってきたなら… 僕も急がないとね」 ルックも何か思うところがあるようです…! |
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ちなみにこの方は相も変わらず熟睡中でした。 (…何かはみ出てて怖いです) |
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玄関でちびセラを出迎えたルック(と人外)。 ユ「む!貴様!背中に隠しているのはなん――」 ル「(無視)セラ、今日は何の日か知ってるかい?」 セ「はい、学校でならいました! えっと、今日は建国記…いえ、ハロウィンです! おとなのじじょう、です!」 偉い!偉いよちびセラ!(ホロリ) |
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ル「そう、正解!だから……はいこれ」 セ「わあ!」 ユ「美味そうな菓子だな!俺にもく――」 ル「(無視)大事に食べるんだよ」 セ「はい!」 |
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セ「ルックさま、有難うございます!セラは嬉しいです!」 ユ「俺の分はどこにあ――」 ル「(無視)後でレックナート様にも見せておいで」 メロメロ親子、外野にはあくまで無視を決め込むつもりのようで。 しかし、そんなことで諦める人外ではありません! |
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ユ「貴様!聞こえているのか!」 ル「……トイレまで付いてこないでくれる? 切り裂くよ?」 ユ「嫌ならさっさと菓子を出せ!」 ル「冗談じゃないね」 |
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ユ「菓子が無いなら飯でもいいぞ!」 ル「……それは一体どういう理屈なわけ?」 マリーアントワネットも真っ青ですね! |
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ル「だいたいさっき、勝手に食べて――」 ユ「あんな量では足りん!」 ル「そんなの僕の知ったことじゃないね」 さすがは人外、飯の話題になると中々止まりません。 ルックも少々食傷気味です。 |
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こう着状態が続く中、急遽破壊者会議が開かれました。 ア「ルックはダメだ。首を縦には降るまい。 それよりもセラだ。あっちを先に懐柔しろ」 ユ「む?なぜだ!」 |
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ア「今も昔も、あの男はあの女に弱い…! セラさえこちらの意のままになれば 奴を落とすのも簡単だろう。すなわち…」 ユ「細かいことはよくわからんがわかった!」 ア「気をつけろ、子どもとはいえ、いずれはあの女にな…」 ユ「フン、10かそこらのガキに何ができる!」 ユーバーったら自信たっぷり! |