第8話『”お菓子か破壊か?”破壊者deハロウィン・当日編』20

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さて、共に湯船に浸かったアルベルト。
ハダカの付き合い」の気安さを利用して、
ルックに取り入ろうという目論見のようです。

ア「ルック様。今日は何の日かご存知で?」
ル「
建国記念の日」(2/11)
ア「
!?そっ…それはっ…本当ですが、(本当です)
  ここではオフレコで…!」
ル「煩いな。ハロウィンだろ?」
ア「フウ…。そうです。ハロウィンです。
  ハロウィンといえば、やはりつきものなのは
  甘いお菓子で…」
ル「…知ってるけど
  キミ達にあげるための菓子なんて
  
ひとかけらも無いからそのつもりでね」
ア「はっ…ははは…これは手厳しい」

アルベルトが必死に交渉を続ける中…。
甘い菓子」という単語に反応したのか、
人外がおもむろに立ち上がりました!
ル「だいたい君達、さっき勝手にうちの昼食、食べたよね」
ア「はっ…?」
ル「
食べたよね?
ア「さ、さて…何のことやら……」
ル「フン、随分としらじらしいけど…」
ル「大皿からは料理が減ってたし、
  今さらごまかしは効かな――」
ル「何やってるのさ」>ユーバー
ユ「ふははは!飯の話なら俺も混ぜろ!」

油断している間に、
人外が乱入してました。
久々の
ピンク海パンが目に眩しいです。
ル「……なんなんだい、その格好」
ユ「フッ…羨ましいか!」
ル「そんなわけないけど。
  まあ、1度見たら
忘れたくても忘れられない色ではあるね」
ユ「くくく…そうだろう!」

ユーバー、
褒められてないから!
ル「だいたいあの…コスプレ?
  あれは何?余りの
奇天烈さに愕然としたよ」
ユ「貴様こそ、サングラスはどうした!」
ル「だから、さっきから何の話をしてるわけ?」

どうにも
時空のねじれが改善できていない模様ですが
そんな中、玄関先にエンジン音が…!
慌ててカメラを転ずると、そこには、
小学校から帰ってきたちびセラの姿が…!
にわかに騒がしくなる風呂場。

ア「あの女が…!」

アルベルトも、臨戦態勢に入ります。
いいかげん水着を変えてあげるべきだなあ…と後悔しつつ。
ア「おいユーバ、のんびりしている場合ではないぞ。
  セラが来る」
ユ「なんだ!?奴等はもう菓子を奪い終わったのか!?」
ア「いやだからそっちのセラじゃな……
  ああもう、なんでもいい、早くしろ!」

大急ぎで風呂から上がる破壊者一行。
ル「セラが帰ってきたなら…
  僕も急がないとね」

ルックも何か思うところがあるようです…!
ちなみにこの方は相も変わらず熟睡中でした。
(…何か
はみ出てて怖いです)
玄関でちびセラを出迎えたルック(と人外)。

ユ「む!貴様!背中に隠しているのはなん――
ル「(
無視)セラ、今日は何の日か知ってるかい?」
セ「はい、学校でならいました!
  えっと、今日は
建国記…いえ、ハロウィンです!
  おとなのじじょう、です!」

偉い!偉いよちびセラ!(ホロリ)
ル「そう、正解!だから……はいこれ」
セ「わあ!」
ユ「美味そうな菓子だな!俺にもく――
ル「(
無視)大事に食べるんだよ」
セ「はい!」
セ「ルックさま、有難うございます!セラは嬉しいです!」
ユ「俺の分はどこにあ――
ル「(
無視)後でレックナート様にも見せておいで」

メロメロ親子、外野にはあくまで
無視を決め込むつもりのようで。
しかし、そんなことで諦める人外ではありません!
ユ「貴様!聞こえているのか!」
ル「……
トイレまで付いてこないでくれる?
  切り裂くよ?」
ユ「嫌ならさっさと菓子を出せ!」
ル「冗談じゃないね」
ユ「菓子が無いなら飯でもいいぞ!
ル「……それは一体どういう理屈なわけ?」

マリーアントワネットも真っ青ですね!
ル「だいたいさっき、勝手に食べて――」
ユ「
あんな量では足りん!
ル「そんなの僕の知ったことじゃないね」

さすがは人外、飯の話題になると中々止まりません。
ルックも少々食傷気味です。
こう着状態が続く中、急遽破壊者会議が開かれました。

ア「ルックはダメだ。首を縦には降るまい。
  それよりもセラだ。あっちを先に懐柔しろ」
ユ「む?なぜだ!」
ア「今も昔も、あの男はあの女に弱い…!
  セラさえこちらの意のままになれば
  奴を落とすのも簡単だろう。すなわち…」
ユ「
細かいことはよくわからんがわかった!
ア「気をつけろ、子どもとはいえ、いずれはあの女にな…」
ユ「フン、10かそこらのガキに何ができる!」

ユーバーったら自信たっぷり!

>行け!押せ!頑張れ人外。