第8話『”お菓子か破壊か?”破壊者deハロウィン・当日編』18

BACK<< TOP >>NEXT

ルックの励ましのお陰で落ち着いたとはいえ…
二人を取り巻く空気は引き続き最悪です。

セ「いいでしょう…。
  お菓子さえ出せば、この場は引いて差し上げます」
サ「ははは、随分と勝手な論理だね!」

またしても
正論ですが、
ここまでの行いがアレなのでちっとも心に響きません。
サ「なんだか知らないけど、そういう事は部下を通してもらわないとね」
セ「なんですって?」

おっとササライ様、
面倒になったのかそれとも飽きたのか(どっちも嫌だ)
ナッシュに
全責任を押し付ける気です。
(あんまりです)
←その結果。

セ「どういう事です!
  信じられませんわ!あの姿で、あんな…
あんなっ…!
ナ「え〜、う・美しいお嬢さん?
  何があったか存じませんが(
大体予想はつきますが
  どうか落ち着いて…」

ナッシュ貧乏くじ!
全責任を押し付けられたナッシュ。
場を和ますため、仕方なく立ち回ります。

ナ「ササライ様、ちょっと宜しいですか?」
サ「ん?なんだい?
昇給はしないよ
ナ「うっ…!いや…そうではなくて…」
ナ「どうぞ!ハロウィンのお菓子です!」

やはり隠し持ってました。さすが、抜け目がありません。
ちなみに何故セラではなくササライ様優先なのかといえば
逆にすると後が怖いからです。
サ「何これ?
  
安物の上、子供だましだね!」(笑顔で)
ナ「
ぐっ……申し訳ありません、急いでいたもので」
サ「まあ、一応預かっておくよ。
  あ、でもこんなことで
昇給はしないからね
ナ「……光栄です」

なんだかんだで、一応喜んでくれたみたいですね。
さて、ササライ様にお菓子をあげた以上、
当然この人が黙っていません。

セ「まあ…!
客人である私たちの分は無いのですか!?」
ナ「お・落ち着いて下さい。
  代わりといってはなんですが、お食事にご招待致しますよ!」
そんなわけで、ナッシュ製作のディナーがふるまわれました。
これには、セラもご機嫌です。

騒ぎの間
ずっと寝ていたクリスも起きてきて(大物だ…)
みんなで楽しく夕飯タイム!

と思いきや。
一人、姿が見えませんね…。
いました。

ル「……見事なものだね」

錦鯉に見とれてる場合じゃないですよ!ルック!
その間も、歓談の時間はどんどん過ぎて行きます…。
ル「ふふ…」(パチパチパチ)

錦鯉に拍手送ってる場合じゃないですよ!
プレイヤーの叫びもむなしく。

皆がすっかり食べ切ろうという頃合い、
ようやっと城内に戻ってきました!
ですが……
時、既に遅し。
ルックが着席するのとほぼ同時に、
一斉に席を立つ他の面々。

ちょっとちょっと、こんな広いテーブルなのに…!
ル「……」


とっても物悲しいです。
そんなルックを見かねたのか、ナッシュが近づいてきました。

ナ「今日は、ろくなおもてなしもできず申し訳ない」
ル「別に…
押しかけたのはこっちだしね

その通りですね。
ナ「お詫びといってはなんですが、ね…」

そうして取り出したのは、既におなじみのペロペロキャンディ。
まだ隠し持ってたんですね!
ル「……ま、貰っておいてあげるよ」

ルック、まんざらでは無い様子。
これで、彼は訪問した三軒全てに於いて、
無事お菓子をゲットできた事に!

無欲の勝利ですね。
大任を果たしたルック、ようやっと帰路に…!

ル「……もう、コスプレはうんざりだよ」

奇遇ですね。
私もです。(飽きました)
ちなみにナッシュ。

本命(?)のクリスさんには…。
ペロペロキャンディなどお話にならない豪華お菓子
ポイント稼ぎです。

ササライ様にバレたら大変な事になりそうですね!。


え?セラにはお菓子、あげなかったのか?
いや、…一応、用意はしてあったんですけど…。
ササライ様とのバトルに疲れ果てて
いつの間にか帰ってしまったので、渡せませんでした。(実話)


天然神官将には、さしもの裏ボスも敵わなかったということで。

>ササライ様に全部持ってかれつつ、最後の家へ続く。