台所で入り婿が悲嘆に暮れていようとお構いなく ルカ様の演奏はなお続いておりました。 この御方、一度弾き始めると 文字通りぶっ倒れるまで演奏を止めないので(実話) 少々困りモノです…。 |
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ジル様は、引き続きチェスに夢中です。 なんと言うか… |
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まるっきり放置されてますね。(>客) これだから王族はよお… |
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ア「……どうやらこれ以上の収穫は望め無そうだ。 そろそろ撤退するぞ」 ユ「なんだ、もう帰るのか?」 破壊者二人が、作戦会議に入る中……。 |
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ジル様がおもむろに立ち上がりました! お、ようやく客をもてなす気になったのか…? ワクワクしながら見守るプレイヤーを尻目に…… |
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真っ直ぐその場を立ち去るジル様。 あれ…? |
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ああ、眠かったんですね☆ ……この御方は…どこまでも…。 |
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その直後、叩きつけるような鍵盤の音とともに、 ルカ様がフラフラと立ち上がりました。 案の定、精根尽き果てた模様です……。 毎回、命削って演奏しすぎですよ! |
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ル「眩暈がする……」 そりゃするでしょうとも。 |
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ル「疲れた……」 そりゃ疲れもしますよ。 |
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ル「疲れたと言っている!」 ああもう世話のかかる! 疲れたならさっさと寝ればいいでしょうに! |
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ワガママな皇子の要求が止まないので、 仕方なくコマンド命令で眠らせてあげました……。 もうやだ、王族…。 |
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さて、ひとり残された入り婿ジョウイ。 まだウロウロしていた人外に再び絡まれてます。 ユ「おお、こんなところに居たか」 ジョ「な・なんでしょう…」 ユ「そろそろ帰るから、挨拶にきてやったぞ!」 ジョ「!!」 朗報です! |
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ジョ「そ・それは残念です。 本当です。本当に残念なんですよ? ああ…そうですか。帰ってく…しまうんですか。そうですか!」 ユ「な・なんだ貴様!」 喜びのあまり、やや興奮気味のジョウイ。 人外も少々押され気味です。 |
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ユ(そうか、俺様が帰るのがそこまで名残惜しいか…!) ジョ(これでやっと…休める!) 意志の疎通は今ひとつですが お互いすっかりご機嫌です。 |
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ア「ユーバー、急げ。まだ一軒残ってるんだ」 ユ「フン、せわしない奴だ」 |
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ユ「ではまたな!」 ジョ「……はい、また……」 内心二度と来るなくらい思っていそうですが 気遣いの人ジョウイ、勿論言葉には出しません。 |
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気苦労の絶えない同居人は床に付き、迷惑な客も帰り、 ようやっとジョウイにも安眠の時間が訪れました。 ジョ「ちょっと…疲れた…かな」 シム時間にして深夜2時。 お疲れ様!本当にお疲れ様! |
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ああもう… 寝相を気にしてられないくらい、疲れ果てていた模様です… 頑張れ!負けるな!入り婿ジョウイ! |