第8話『”お菓子か破壊か?”破壊者deハロウィン・当日編』14

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気を取り直したルカ様、今度はお得意のピアノを弾き始めました。
シム開始直後から、何故か
ピアノ大好きなルカ様。(第二話参照)
今や、その腕前はプロ級…!
ア「こっこれは…すばらしい…!」
ユ「なかなかやるな!」

破壊者二人も、これには文句なしに絶賛です。
ジ「お兄様……素敵です」

ジル様もうっとり聞き惚れる中。
入り婿ジョウイが、何やら動き出しました。
あ!バイオリン…!
狂皇子との、夢のセッション。
さっきから
可哀想だったジョウイ、ここにきてようやくの活躍です!

む〜。絵になる光景ですね…。
ね、ジル様!
…ジル様?
シェフとの会話に夢中でした。(鬼)

聞いてあげて!
ジョウイの演奏を聴いてあげて!(涙)
ジ「なんだか眠くなってきましたわ…」

聴く気まるで無しですね。
ジョ「……お邪魔、でしたね……」

ああ!嫁さんの反応があんまりだったせいか、
せっかくの演奏止めちゃいました。
めずらしい光景だったのに…。
しかしルカ様、そんな事はお構い無しで演奏を続けておられます。
どこまで行っても俺様な御方!
ジョ「ちょっと…眩暈が……」

朝から気を使いっぱなしだった入り婿。
バイオリンを置いた直後、とうとう立ちくらみです。
可哀想…!
疲れを癒すため、手近の椅子に腰掛けます。
そこには、演奏を聴かないばかりか
いつの間にかチェスに興じていた嫁さんが。(うへえ)
ジョ「……バイオリン、聴いてた?」
ジ「えっ?ええ…、勿論ですわ(盤上から目を離さずに)」
ジョ「……そう。
   ええっと…せっかくだから、僕も一局……」

ジョウイ、嫁さんへの
様々な疑念を振り払い、
気を取り直してチェスに参加しようとしたその時――
けたたましく鳴り響く電話!
当然出るのはジョウイです。

ジョ「……」

今座ったばかりなのに、最悪のタイミングで…。
ちっとも休めない可哀想な入り婿!
電話を終え、疲れ果てたジョウイは一人ビュフェに戻りました。
向かった先には…パンチボウルが!
ジョ「……はぁ」

そうだよね!
飲まなきゃやってられないよね!(涙)

ジョウイが一人、ヤケ酒を煽ろうとしたまさにその時……
またしても嫌なタイミングでやってくるシェフ。

な・何するの…?
まさか…
まさか……!?
予感的中。
あっという間に片付けられるビュッフェ!

そして……
シェ「失礼しますよ」
ジョ「
え!?あっ……ちょっ……今……」
キュッキュッキュッキュッ!!
(力いっぱい拭き取る音)
シェ「350ポッチ頂きましょう」
ジョ「……」
シェ「毎度どうも〜」
ジョ「……」
ジョ「……」

ヤケ酒すら飲めない、可哀想な入り婿に涙しつつ。
シェ「フンフンフフーン」

一刻も早く帰って下さい。

>コックのせいで。