第9話『メリークリスマス!FFXシム人ズの聖夜の巻』4

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さて。メロンフィーバーがようやく収まったころ…
俄かに外の仮設トイレが混みあってきました。
さすが、本能のままに生きるシム人達。
食った後は出すのみです。

と…、その仮設トイレ前。
アルベド一家勢ぞろいで何やら騒いでいる様子。

ア「
トエオ チンシルム イノ!
 (オレの、筋肉を見ろっ!)

またしてもリンさんが絡まれてます(何故リンばかり)
ア「フンッ」(決めポーズその1)
リュ「ちょっとぉ…」
ア「ホワァァァ……」(溜め)
リュ「アニキ…!」
ア「フンッ!!!」(決めポーズその2)
リュ「ミミアデンシッ…!(いい加減にッ)」
リン「素晴らしい!」

ええーー!?
リ「驚きました…。共に暮らしていてこの肉体美に気づかないとは!
  いやはや素晴らしい」
ア「ソ…ソウカ!?」

リュ「……また出た」

取締役社長・リンの弁舌が再び冴え渡ります。
リ「…で、どうでしょう。わが社のプロテインを利用すれば
  その美しい筋肉にさらに磨きがかかること間違い無しですよ。
  今なら家族割引と言う事で定価の3割引で…」
ア「ソ…ソウカ!買った!」

リュ「……はぁ」

さすがは守銭奴商人。家族にも容赦がありません。
ア「リュックコイサア、トエオシルサミヂ!
 (リュックも見たか!俺の肉体美!)
リュ「……なんで騙されちゃうかなあ」
ア「??」

その証拠に、トイレに来たジェクさん捕まえて
再びおだてはじめてますからね、社長ってば。

リ「いや、これはこれはジェクトさん、お会いできて光栄です」
J「おお、そうかあ?」

…リンさんがおだてているのが、基本的に
騙され易そうな人ばかりなのが気になりますが。
それはさておき、もう一人のアルベド人は何をしているのか…。

と、またも
トイレの前で何事か起こっている模様!(どうしてこう、トイレにばかり…)


シ「おいコラ、おれぁ、許さねえぞ!」
ティ「な・なんスかいきなり!」

ティーダとシドのおっさんが、激しく口論してます。
初めから見てないプレイヤーは、何が何だかわかりません。
しばらく黙って見守っていると…
シ「いいか。ユウナはオレの大事な姪っ子だ。
  それを嫁にやろうってんだ。それなりのケジメってもんを
  つけてもらわねえと困る!」
ティ「んなこと言っても、もう結婚しちゃったしなあ…
シ「
ななな・なんだとぉ!?

どうも、ユウナ関係でシドのおっさん怒り心頭のようです。
そういえば、結婚式の時にはまだ
アルベド一家はいなかったんですよね〜。
シ「小僧、てめえ、お・オレに挨拶もナシに
  ユウナと…け・けけけ…け
っこ…
ティ「だってオッサン、あの時はまだこっち来てなかったじゃないスか」
シ「
だってもヘチマもあるか!
  あのブラスカのヤツといい、皆勝手ばっかりしやがって!」

妹に続き、姪っ子もあっさり攫われてしまいましたからね〜。
そりゃあ怒り骨髄に入る、といった感じでしょうか。
ところで。
そんなやりとりをさっきから真横で傍観していた、当のユウナ。

ユ「あ、なんかもよおしてきちゃった…」(そそくさとトイレへ)

完全に人事ですね。(鬼嫁…)
ユウナが用を足してる間も、シドの怒りは収まりません。

ティ「ま・まあまあ…落ち着いて…
  冷静に話そう、冷静に」
シ「これが落ち着いて
かっ!
思い立ったら一直線のシドのおっさん。
怒りはさっぱり収まりません。まさに鬼の形相。

ティ(まいったなぁ…)
そこへ、相変わらず淡々とした風情でユウナが戻ってきました。

ユ「あ、まだやってるんだ」(鬼嫁)
ティ「あ、ああ……
あれ?
野良「ニャーゴ…」

さっきイナミ君と遊んでいた野良猫が、ティーダに擦り寄ってきました。
う〜ん、可愛い!
殺伐とした空気が、一瞬で暖かなものに…。
ティ「ははは。なんだよお前、迷いこんだのか?」
野良「にゃ〜ん
ティ「おいおい、くすぐったいッスよ…あはははは。」
シ「腹減ってんじゃねえか?」
ティ「そうッスね…んじゃ、ちょっと食べ物持って来…」
シ「…ってそんなもんに惑わされるかぁ!!
ティ「
うわっ!

一瞬のほんわかムードから一転。
やっぱり猫の可愛さだけじゃ誤魔化しきれませんでした☆(てへっ)
ところで、相変わらず傍観ムードのユウナが
物凄く怖いです。
シ「いいかっ、これだけはハッキリさせておくっ!
  オレは、お前を甥とは、
認めねえ!
ティ「あーーーもう!うるさいっ!!!」

とうとうティーダもキレちゃいました。
耳ガッチリ塞いで、聞く耳持つ気まるで無しです。
ティ「もう何も聞かないッス!」
シ「いい態度じゃねえか!」

二人が完全に決裂した、
その時。
ユ「ティーダ」
ティ「…んあ?な・なんスか?」
ユ「フンッ!!!」(がばちょっ
ティ「
おわっ!!!???
ぶっちゅうううううゥゥゥゥゥーーーー!


ティ「ーーーーーーー!!!!!!」(超抵抗)
ティ「ぶはあ!!い・今はマズイッスよ、ユウナっ!」
ユ「どうして?」
ティ「どうしてって…見てただろ!?シドのおっさんが…」
ユ「うふふ。
そうだね」(にっこり)
ティ「ユウナ…わ・
ワザとっスか…
ユウナ怖すぎ、とプレイヤーが震え上がった瞬間、どうやらパソ本体も怯えてしまったらしく
シムそのものが落ちてしまいました…

そんなわけで、しきり直して第二部を作りたいと思います。
あの親子のクリスマスの夜もやりますヨー。



第二部に続く〜。