ようやく水を片付け終わったルック。 塔内の家事はヒルダさんにお任せして、 裏庭にやってきました。 そこには、こじんまりとした家庭菜園が…。 そう、庭いじりも小間使いの大事なお仕事なのです。 |
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ル「フウ……」 植えたのは、ブドウとエルダーベリーの苗。 少々お疲れ気味のルックですが 成長したお宅の娘さんは、その8倍の数の野菜を 一人で植えてますぜ! |
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続いて水遣り。 家庭菜園はここだけなので、簡単な仕事だと思ったら大間違い。 |
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魔術師の塔の外周には、レック様の意向により 「これでもかっ!」というほど 花が植えまくられているので、水遣りはちょっとした重労働なのです…。 ル「植えるのは勝手だけど、 世話するのは僕だからね……」 小間使いはつらいですね。でも…… |
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ル「フフ……」 案外お花の世話、嫌いじゃないみたいです。 |
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さて。水遣りを終えるころには、もうすっかり夜に…… 急いで夕飯の支度をせねばなりません。 |
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今夜のメニューは…… 『幻水3コミック6巻カニパンチ登場記念☆かに玉』です。 まあ要するに…かに玉です。(原材料=カニパンチ100%) |
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ここぞとばかりに、星見をほっぽらかして レック様が降りてきました。 レ「まあ……食欲をそそる香りですね」 水浸しになったときには、降りて来る気配すらなかったのにね! |
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少し遅れて、チビセラもやってきました。 セ「わあ……おいしそうです!」 うんうん、た〜んとお食べ!(カニパンチを) |
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レ「(ガツガツ……)」 ル「レックナート様……今朝もまた、浴槽を破壊されましたね」 レ「(ガツガツ……)まあ……そうでしたか?(ムシャムシャ……)」 ル「もっと丁寧に使って頂けると助か――」 レ「(ガツガツ……)」 ル「フウ……」 馬の耳に念仏、食事中のレック様にお小言、ですね。 |
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さて。翌朝です。 ル「――朝、か」 昨日あれだけ働いていても、起床はきっかり午前6時。 小間使いの朝は早いのです。 |
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しっかりベッドメイクをしてから、台所へ! | |
7時。 朝ごはんの支度をしていると、チビセラが起きてきました。 セ「おはようございます、ルックさま」 ル「おはようセラ。もう少しでできるから、顔を洗っておいで」 セ「はい!」 む〜!ほのぼの☆ |
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朝ごはんは、オコサマが大好きなオムライス。 二人仲良く並んで座り、楽しい朝ごはんです。 セ「いただきます」 ル「よく噛んで食べるんだよ」 |
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セ「ルックさま…!! ふわふわしていて、とてもおいしいです!」 ル「そう、良かった」 セ「ルックさまは、本当にお料理がお上手なのですね」 微笑ましい二人の朝ごはんを、暖かく見守っていると…… |
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朝食のニオイを嗅ぎ付けてこの御方が降りてらっしゃいました。 相変わらず破廉恥なネグリジェです…。 ご飯ができるまで、全く起きる気配が無いのは どういう了見でしょう。 |
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セ「で・では……いってまいります!」 おおっ…!? レック様と一緒にご飯を食べるのがイヤなのか、 チビセラはさっさと学校に行ってしまいました……。 いや、単に迎えがきたから、なんですけども。 余りにもタイミングがよすぎて、なんだか勘ぐってしまいます。 |
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んなこたー気にも留めず、レック様は幸せそうに オムライスを頬張っておられます。 レ「まあ……食べ残しですか?(セラの皿を見つつ) それは、頂いてもよろしいのかしら?」 ル「……お好きなように」 朝っぱらから、食欲旺盛にも程があります。 |
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オムライスを喰らい続ける師匠は放置して、 ルックは裏庭へ。 昨日植えたエルダーベリー&ブドウ、すっかり育っておりました。 ル「今日中に、収穫できるかもしれないね」 |
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続いて、お花に水遣り。 ルックのかいがいしいお世話のお陰で、 どの苗も美しい花を咲かせています |
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こんなかんじ〜。 う〜ん、見事なもんです。 |
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ル「フフッ……」 鮮やかに咲き誇る花畑を見つめ、心なしか嬉しそうなルック。 忙しい家事の合間、穏やかな時間を過ごしていたその時―― |
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えろパジャマ着たままの師匠が、音も無くやって来ました! |